肋間神経痛の原因は、ストレスが関係してくる場合が多いということが、近年になってわかってきました。それによって、治療、治し方なども新しい発見があります。つまり、神経系のストレスが筋肉を通して、背骨からあばら骨へとつながっている神経を圧迫・刺激することによって、それが痛みの原因になる事があるということです。

ストレスが原因の肋間神経痛の痛みも、身体のいろいろな場所に支障が起きたことで出る肋間神経痛の痛みも程度や感じ方などは同じなので、分からなかったんですね。

しかもこのストレスが原因の肋間神経痛は、子供にも起きえるんです。

ということで、この記事では、最近、特に良く耳にする肋間神経痛の症状と原因、そして、その症状を緩和できるストレッチについて、まとめてみました。あなたも痛みを軽減するために、是非、ストレッチをやってみてください。

肋間神経痛の原因の根っこはストレスだった

ストレスブルー

肋間神経痛の症状というのは、大きくまとめると、「神経が圧迫されることで生じる痛み」なのです。

「なぜ神経が圧迫されて肋間神経痛が出るのか?」実は、つい最近まで、医学的にもその原因ははっきりわかってなかったんですね。

「会社でのプレッシャーや家族や周囲との人間関係などによるストレスが原因となって、身体に緊張を引きおこす。」そして、それが、「身体のゆがみや背骨のゆがみの原因」となることが多いんです。

特に背骨の歪みが大きくなると、それが原因で、肋骨(あばら)の回り、ヒリヒリ、シクシクした痛みが出る場合が多いんですね。そしてそれを肋間神経痛と呼んでいるわけです。

マッサージなどの治療で、一旦その痛みを和らげたとしても、その根本的な原因であるストレスは、そのままなわけです。ということは、当然、再発する可能性は大きいですね。ですので、本当に芯から治そうと思ったら、根本であるストレスを解消する必要があるわけです。

肋間神経痛の直接の原因は筋肉

肋間神経痛の根本的な原因としてストレスがあるわけです。そして、そのストレスが筋肉に作用して肋間神経痛の症状を引き起こす。このことについて分かりやすくご説明したいと思います。

痛みを発している場所(骨)を探せ!

では、今回はワーク(手作業)をやってみてください。
下の写真は、クリックすると拡大画像が表示されます。表示された拡大画像を見て、あなたの肋間神経痛(痛み)を感じる場所(部位)を、人体の絵の方でさがしてみてください。(印刷して赤丸をつけるとより明確に分かるかと思います)

肋間神経痛の部位確認ワーク用

どうですか?あなたが痛みを感じた身体の場所に「T1」「T2」 などと書いてありませんか?

では、次に、右側の背骨の絵を見てください。身体の絵の方にあなたが記した痛みが出る部分にあった記号が、右側の背骨の絵ではどこなのか探してみてください。

見つかりましたか?そこが圧迫されて痛みを感じている部分ということになります。

※「T」は 「thoracic vertebrae」とか「Thoracic spine」のかしら文字で、どちらも「胸椎」という意味です。で、Tについている番号で、胸椎(背骨)の何番目の骨に痛みを感じるのかが分かるんですね。

※ちなみに、上の画像の「C」はCervicalの略で、「頚椎」のことです。首が痛いと、腕や手のしびれにつながるんですね。肋間神経痛は、手や腕の痛みを併発する場合もありますので、あわせて確認しておかれると、あなた自身の身体の状態をより把握できると思います。

痛みを発している場所(骨)を圧迫している筋肉とは

あなたに見つけていただいた骨。その骨に痛みを引き起こしている犯人は、”筋肉”です。ストレスが作用した筋肉が、その骨を圧迫して、痛みを生じさせているわけです。

その犯人である主な筋肉群とは・・・以下の3つです。

  1. 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
  2. 僧帽筋(そうぼうきん)
  3. 菱形筋(りょうけいきん)
  • 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)とは、すごく簡単に説明しますと、背骨に沿って長く走っている筋肉群とおおざっぱに理解しておいてください。(参照:Wiki
  • 僧帽筋(そうぼう)とは、左右の肩関節の位置をコントロールしている筋肉です。(参照:Wiki
  • 菱形筋(りょうけいきん)は、脊椎から始まって左右の肩甲骨まで伸びている一対の筋なんですね。肩甲骨を後ろに引く作用があるんです。(参照:Wiki

この3つの筋肉群がストレスの作用によって、固くなり均衡を失った状態に陥ると、骨を圧迫して肋間神経痛を引き起こすんですね。

ですので、これらの筋肉を、ほぐしてストレスをなくしリラックスした状態にする。つまり、これらの筋肉の緊張をやわらげてあげれば、肋間神経痛の症状(痛み)は、驚くほど改善するんです。

しかも、自宅で一人で簡単にできるストレッチがあります!ですので、肋間神経痛で悩んでいるあなたも、ご安心ください。

肋間神経痛の治し方、僧帽筋(そうぼうきん)ゆるめ

では、自宅で一人で簡単にできる肋間神経痛の痛みをやわらげるストレッチをご紹介します。あなたもさっそくやってみてください。

このストレッチで主にゆるめる目的とする筋肉は、僧帽金です。背中や肩、首の筋肉の緊張とこわばりをゆるめてくれます。肩関節に関係する筋肉ですので、当然、肩こりも解消しますね。ですので、姿勢もよくなりますし、肋間神経痛にも効きめ大です。

とくに、横むきに寝ることが多いと言うあなた、横向きに寝ることはからだの重みで、肋骨が内側に閉じてしまうんですね。なので、その状態をリセットするためにも、このストレッチをすると、ぐいーっと広がって気持ちいいんです。朝起きたときにこれをしてみると、気持ちいいですよ♪

僧帽筋(そうぼうきん)ゆるめのやり方

  1. 仰向けに寝てください。
  2. 両腕を曲げて肘をついてください。
  3. ヒジと後頭部に力を入れて、ちょうどヒジ2点と後頭部、そして腰の4点で体を支えるようにしてください。
  4. みぞおちを糸で天井に引っ張られるイメージで、2cmほど胸を浮かしてください。
  5. 背中に指一本分くらいのスキマが空いていればOKです。
  6. 3秒ほどそのまま引っ張られたイメージで背中を浮かしていてください。
  7. 3秒経過したら、糸がプツンと切れて”だらーーん”となる動きをイメージで脱力してください。
  8. 体を伸ばしきって、ゆっくりリラックスしましょう。
  9. これを3回程やってみてください。

脱力した時すごく気持ちが良いし、とても良く効くんです。ぜひ、朝起きた時や夜寝る前に習慣づけてみてください。あるいは、「ん?もしかしたら、肋間神経痛が出そう?」なんて感じた時に試してみるのも効果ありですよ。

肋間神経痛の症状に、注射は効く?

「ペインクリニックに行って、注射をしてもらったら痛みが引いちゃった」ということを良く耳にします。

この場合、注射というのは麻酔です。麻酔注射で、肋間神経痛が治るのか、肋間神経痛の痛みが無くなるのか?というと、正確には、痛みの根本を治療するわけではなく、「対症療法」でしかありません。

なのに、”麻酔で痛みを取ると、麻酔効果が切れても痛みが消失したまま”になることが多いんですね。なので、肋間神経痛とは、その場所(部位)の神経が原因ということがよくわかりますよね?。

麻酔で痛みが取れてしまえば、そんな良い事はありません。これは、ヘルニアで痛みを繰り返す場合に用いられるブロック注射と同じような治療法です。でも、麻酔を打ってもらえば絶対もう痛まないというわけでもありません。普段から筋肉をゆるめるストレッチ、ストレスをやわらげることなどをする、など、根本的な対処も大切ですね。

肋間神経痛の治療、ツボでの治し方

👿 肋間神経痛の症状とは?

肋間神経痛の症状、治し方など、関連記事はこちら↓↓↓